朝刊から始まる丁寧な生活

新聞や経済ニュースを見る習慣づくり

鬼滅の刃、世界を動かす。

 〜FOMC米国政策金利決定会合と為替について

ついに来たー!

先日、Youtubeアニプレックスチャンネルで「鬼滅の刃〜刀鍛冶の里編」の鬼殺隊報が公開されました!20234月の春アニメとして放送されるそうです。PVでテンション爆上がり🥺 なんでも遊郭編ラスト2話と刀鍛冶の里編の第1話を世界各国の映画館で特別上映するとか。しかも声優さんも舞台挨拶のために世界各国を訪れるというワールドワイドな展開になっています!どうやら鬼滅の刃は世界をも動かしてしまうようです。舞台挨拶には行ったことのない私。ロサンゼルスの登壇者は花江さんとAimerさん、盛り上がること間違いなしです🥺

世界を動かすのは何も鬼滅の刃だけではありません。

今月15日に行われる米国政策金利を決定する会合、(通称FOMC。こっちのがカッコいい)も世界経済を動かします☆  FOMCという会合で決まった内容をFRBという理事会のボスであるパウエル議長(通称パウパウ)が発表します。先月末、米国内のインフレが落ち着いたとの見通しからから、パウエル議長は利上げ減速を示唆しています。直近過去4回は75bpずつ利上げしていますが、15日のFOMCでは50bpの利上げにとどまると見られています。これを受けて為替市場のドル円レートはドルが売られて円が買われ、現時点では136円台へと3ヶ月ぶりの円高水準まで振れています。日経平均株価も一時的に上昇する動きが見られました。

は?

まったく、経済ニュースは難しくていけませんね。鬼滅の刃みたいにはテンション上がりません。簡単に言うと、ロサンゼルスに行って舞台挨拶を見たい人にとってパウパウが15日に「今回の利上げはあんまりしないよ」って言って円高になったらハッピーということです。海外に行くときは円高のほうがいいですからね👍 1ドル=150円(円安)より1ドル=100円(円高)のほうが同じ1ドルに対して払う円の金額が少なくて済みます♪ なのでテレビや新聞などで、「利上げ減速」というワードが聞こえてきたら「え、じゃあ円高になるの?ロサンゼルス行きたいと思ってたから嬉しい!」となるわけです。難しくてよく分からないし、関係ないからどうでもいいと思っていた経済ニュースが一転、ロサンゼルス行きを目論む私たちにとっては死活問題です。

 

諭吉さんが不人気らしい

100万円を定期預金にする場合、年率1%のジャパン定期と年率10%のアメリカ定期があったら、年率10%のアメリカ定期を選びたいですよね。単純な理由で、金利の高い方が利息がたくさんもらえるからです。ところが、日本のスタバでドル紙幣を出してもドリップコーヒーが買えないように、アメリカなんだから円ではなくドルで預け入れなくてはいけません。ということは、アメリカ定期にするには円をドルに換える、つまり100万円の円を売り、100万円分のドルを買う、必要があります。はい!ここです!!たった今、円が売られました!!!売られたということはいらないってこと、諭吉さんは見切られたんです。お財布の中にいる諭吉さんは輝いて見えるかもしれませんが、円が売られていけばいくほど、諭吉さんの評判はだだ下がり、価値が落ちていきます。これが円安、円の「価値」が安くなる、諭吉さんが不人気ということです。かくして、100万円の円を売り、100万円分のドルを買い、アメリカ定期を作成できれば、年率10%の利息を晴れてゲットできます!諭吉さん、ごめんね🙏

米国金利が上がると、円が売られてドルが買われ、円安になる。ということは、逆に米国金利が下がると、ドルが売られて円が買われる、円高になる?その通りです。なので、米国金利の利上げペースが減速するなら、金利が下がるわけではないですが今までほど魅力的じゃないということでドルに流れるお金の勢いが緩まり、相対的に円の価値が高まる、諭吉さん再浮上するというわけです。

 

ロサンゼルス行きを計画しているのであれば、、、

金利や為替(円高だの円安だの)は密接に関係しています。散々説明しておいてなんですが、金利が上がる=円安になる、金利が下がる=円高になる、というような完全なる比例関係にはなく、その他の様々な要因によって為替は変動します。その要因のひとつとして、米国のFOMCにて決定する米国政策金利が挙げられるのです。世の中には円安になって嬉しい人、円高になって嬉しい人、そして為替なんて全然興味ない人がいると思います。もしロサンゼルス行きを計画しているのであれば、ぜひ円高になって嬉しい人であってほしいし、そんな切なる想いを胸に経済ニュースをチェックしてみはいかがでしょうか。

FOMC鬼滅の刃に負けず劣らず、世界経済を動かすほどの注目度があります。

さあ、鬼滅の第2PVを今か今かと待つように、FOMCの結果も楽しみに待ちましょう。